› 並木通りの音楽ヤ › 2025年04月24日

2025年04月24日

聴いていて空恐ろしい凄さ☆カッチェン、モントゥー指揮ロンドン響 ブラームス・ピアノ協奏曲第1番

ヴィンテージレコードの紹介カッチェンはひとりはるかにブラームスの才能の上を行く。作曲家が想像した以上の域にまで高めていく。

DE DECCA LXT5546 ジュリアス・カッチェン ブラームス・ピアノ協奏曲1番
《オレンジ・ラベル盤》DE DECCA LXT5546 ジュリアス・カッチェン ブラームス・ピアノ協奏曲1番

 驚異的な技巧と深い教養に裏打ちされた音楽的な表現が印象深いカッチェンの演奏は、抒情的な感情に溺れることなく理知的で、現代人の感覚にもストレートに訴えかけてきます。レパートリーは古典から現代曲まで、またスラヴものからドイツ、フランス、アメリカものまで幅広く、デッカには40数枚のLP録音を残しました。
 洗練されたカッチェンの美しきピアニズムは本盤でも遺憾なく発揮され、淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。数々の英デッカのオーディオファイルレコードで、カッチェンは弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。冒頭から終わりまで息もつけぬ緊張感を味わえます。

レコード詳細

プロダクト

  1. レーベル
    DECCA
  2. 楽曲
    DE DECCA LXT5546 ジュリアス・カッチェン ブラームス・ピアノ協奏曲1番
  3. レコード番号
    LXT5546
  4. 作曲家
    ヨハネス・ブラームス
  5. 演奏者
    ジュリアス・カッチェン
  6. オーケストラ
    ロンドン交響楽団
  7. 指揮者
    ピエール・モントゥー
  8. 録音種別
    MONO
  9. 製盤国
    GB(イギリス)盤
  10. レーベル世代
    ORANGE WITH SILVER LETTERING
  11. カルテ(協奏曲)
    MONO 1枚組(145g), Release 2.60, Stamper 1A/1A。

レコードのカバー、レーベル写真

DE DECCA LXT5546 ジュリアス・カッチェン ブラームス・ピアノ協奏曲1番
DE DECCA LXT5546 ジュリアス・カッチェン ブラームス・ピアノ協奏曲1番
 DECCA レーベルでは早くから録音を開始し、ブラームスのみならずレパートリーの広いカッチェンは、まさに破竹の勢いで演奏活動を行っていた時期に当たります。英 DECCA 社は、この米国の逸材から利益を計上したと関係者から聞いた事が有ります。一頃の DECCA のピアノ部門はカッチェンが背負っていたと云っても過言でないことを証明する名盤。更に付け加えておきますが、モントゥーの躍動感溢れる指揮、交響曲第5番を聞いているようです。収録時カッチェン32歳、モントゥーは83歳の時の演奏です。この後、ちょうど10年後に急逝したことで活動が途切れたことは非常に残念です。ステレオ盤は、SXL2112。
  


2025年04月24日

音楽が影響をもたらすものはない/愛されていると意識すること〜愛の讃歌 エディット・ピアフのすべて

「二人分の人生を生きたわ」と自らを回想したほど。波乱に満ちた人生を送ったピアフの全て。グラミー賞名誉賞を受賞した「ばら色の人生(La Vie En Rose)」からラスト・ソングまでをヒット曲で追体験する。

FR COLUMBIA C152-12430/2 エディット・ピアフ 愛の讃歌

ヴィンテージレコードを聴いてみましょう。《仏パテ・マルコーニ盤》FR COLUMBIA 2C152-12 430/2 エディット・ピアフ 愛の讃歌

「愛の讃歌」「ばら色の人生」など、数々の名曲を残したフランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフ。彼女の死後1973年に発売された、3枚組ベストアルバムです。1946年の「ばら色の人生」から、1963年最後の曲「ベルリンの男」まで、ピアフの一生を年代別にヒット曲で追った構成となっています。仏パテ・マルコーニ制作盤。ヴィンテージレコードをお聴きいただけます。


  1. Side-1
    1. La Vie En Rose
    2. Les Trois Cloches
    3. C'Est Merveilleux
    4. Un Refrain Courait Dans La Rue
    5. J'm'en Fous Pas Mal
    6. Un Homme Comme Les Autres
    7. Le Prisonnier De La Tour
  2. Side-2
    1. Bal Dans Ma Rue
    2. Hymne à L'Amour
    3. Il Fait Bon T'Aimer
    4. La Fête Continue
    5. Le Noel De La Rue
    6. Padam... Padam...
    7. Bravo Pour Le Clown !
  1. Side-3
    1. Johnny Tu N'es Pas un Ange
    2. L'Effet Qu'tu M'fais
    3. La Goualante Du Pauvre Jean
    4. Sous Le Ciel De Paris
    5. Pour Moi Tout'Seule
    6. C'est A Hambourg
    7. L'Accordéoniste
  2. Side-4
    1. Les Amants D'un Jour
    2. L'Homme à La Moto
    3. Comme Moi
    4. Salle D'attente
    5. La Foule
    6. Je Sais Comment
    7. Mon Manège à Moi
  1. Side-5
    1. Milord
    2. Non Je Ne Regrette Rien
    3. Mon Dieu
    4. Les Amants Merveilleux
    5. Les Mots D'amour
    6. Toujours Aimer
    7. C'est Peut-être ça
  2. Side-6
    1. Exodus
    2. Marie Trottoir
    3. Les Amants - Edith Piaf; Charles Dumont
    4. Le Diable De La Bastille
    5. A Quoi ça Sert L'amour
    6. Le Chant D'amour
    7. L'homme De Berlin

 音楽はその日一日をいい気分にしてくれたり、ちょっとした気分転換ができます。しかし音楽には、テンションを上げてもエクササイズを促したり、痛みを紛らわせることはあっても、怪我を癒す力はありません。「戦争をやめさせるための音楽」というテーマで、3月18日にTokyoFMで放送された番組で村上春樹さんは、音楽に戦争をやめさせるだけの力があるのか?正直言って、残念ながら音楽にはそういう力はないと思います。でも聴く人に「戦争をやめさせなくちゃならない」という気持ちを起こさせる力はあります。と前置きして、広い意味での反戦歌を含む数曲をセレクションしていました。1990年代には、「モーツァルトを聴きながら勉強すると、テストでいい点数が取れる」という研究結果が広く知られていましたが、最近ではオフィスワーカーの生産性向上に最適な音楽など存在しない、ということです。
 ライヴはパフォーマンスを楽しみに行くのではないでしょうか。20世紀最大のシャンソン歌手と言われたエディット・ピアフは1915年軽業師の父と路上の歌手を母に、パリの下町で生まれる。幼児から父に連れられて、場末の町から町を歌って歩いた。ピアフ10歳のとき、父親が病気になった。ピアフは街頭で「ラ・マルセイエーズ」を歌った。それで、お金を稼ぐことができた。18歳のとき、ルイ・ルプレに見いだされて、モーム・ピアフの名でデビュー。たちまち大スターとなった。生涯に280ものレコーディング曲を残し、とりわけ「バラ色の人生」(La Vie En Rose)と「愛の讃歌」(Hymne à L'Amour)は世界的なヒットとなった。ただし、華やかな男性遍歴、殺人容疑や交通事故、麻薬と酒に溺れた日々。「二人分の人生を生きたわ」と自らを回想したほど。波乱に満ちた人生を送った。
 ピアフの恋愛と歌はほとんどいつも一緒。だから、ピアフが歌った歌をたどれば、誰と恋愛関係にあったのかが分かる。ピアフによって才能を見出された男たちは、ピアフが次の恋に落ちても、彼女から去ることはなく、友人関係を続け、ピアフのためのシャンソンを提供し続けた。だから、その人数は減ることはなく、増える一方だった。
 恋に溺れ、破天荒な生活を送り、身体を壊し、傷つけば傷つくほどに、彼女が不幸を味わえば味わうほどに、ピアフの歌は凄みと切実さをまし、ファンはピアフへの愛情を募らせ熱狂し、その熱狂を受けてピアフは満たされた。ピアフは、とにかく愛し愛されている実感がほしかった。歌手には、聴衆、ファンの存在は不可欠だ。歌が命であるピアフにとって、聴衆はその命を育んでくれる存在だった。愛の実感がなければ、生きている実感が得られない。だから、ピアフは聴衆を大切にした。一つ一つの舞台に全力を投じるだけではない。彼らが喜ぶような人生を全力で生きた。
 ピアフが亡くなったのは、1963年。47歳の若さだった。ペール・ラシェーズ基地にお墓がある。彼女のそのライフスタイルゆえに、カトリック教会のパリ大司教は葬儀におけるミサの執行を許さなかったが、その葬式には4万人以上のパリ市民が殺到し、パリ市内は大渋滞になったそうです。死はその翌日に公表されたが、同日に友人のジャン・コクトーが死去した。ピアフの死に衝撃を隠せず「何ということだ」と言いながら寝室へ入りそのまま心臓発作で息を引き取ったという。シャルル・アズナブールは第二次世界大戦後、パリの交通が完全にストップしたのはピアフの葬儀の時だけだったと述懐している。
 ピアフの人生は品行方正ではないから、道徳の教科書にのることはないだろう。今日、ピアフはフランスで最も偉大な歌手の一人として記憶され、尊敬されている。フランスではいまだに彼女のレコードが売れ続けている。ピアフの歌も人生も、熱くて思いから、人生をただ軽やかに行きたいと願う人にとっては、少しうっとうしいかも知れない。彼女の生涯は悲劇的な私生活と一連の名声、そしてステージ上で轟くような力を備えた声と華奢で小さな姿がコントラストとして現れたものであった。
 聴かれるための音楽じゃないもの。サティの家具の音楽であり、ラヴェルのボレロがそうでした。ピアフがナイト・クラブのマネジャーだったルプレに見出された頃、アメリカで創業した「ミューザック(Muzak)」という企業がBGMを普及させるために盛んにアピールしていたのが、「BGMを流すことで工場の生産力が上がる」という売り文句でした。つまり、BGMは「工場の作業中に流すために誕生した」ものです。当時のイギリスにおいても音楽と工場労働の関係性は注目されており、「工場で音楽を流すことで生産性が6~11%上昇した」との研究が報告されています。この結果を受け、BBC(英国放送協会)が「Music While You Work(労働者のための音楽)」というプログラムを放送開始。この番組は全英90%もの工場で利用され、実際に「集中力が高まり、事故が減少した」との効果が認められました。
 日本において最初に労働環境でのBGMを本格的に導入したのは、1958年のこと。「ナショナル(現・パナソニック)」の工場で、BGMサービスが開始されました。そして3年後の調査の結果、97%の従業員がサービスの継続を希望し、「仕事が楽しくなった」「時間が過ぎるのが早くなった」「病欠や欠席が減った」「怪我が少なくなった」などなど好評で、ストレスで診療所に訪れる職員が3割減少したそうです。「ポーラ化粧品静岡工場」「東芝深川工場」「ソニー厚木工場」などで、BGMを導入されていきます。ここで言われているBGMを、現在有線放送で聞こえてくるBGMと混同しないでください。映画音楽や、バンド演奏ではなく、流行性の音楽や好き嫌いが起こる音楽ではありません。著作権も問題されない、専門の作曲家による24時間、365日途切れるところのない音楽です。サティの家具の音楽や、ラヴェルのボレロが延々と繰り返されるのをイメージしてもいいでしょう。それはレンタルで提供され、季節ごと、天候ごとに多様にシリーズが有りました。
 「騒音」は空調換気系統の室内騒音であったり、室外機やポンプ等の屋外に設置された機械からの騒音であったりします。テレマン作曲の「食卓の音楽」は、様々な楽器編成の音楽で変化が在り、すべてを聴くには4時間かかりますが、音楽の愉悦に浸りながら食器の物音や、咀嚼する音を気にしないで食事を楽しめたでしょう。喫茶店や、レストランでレコードが利用されるのは蓄音機が普及する、昭和5年からです。「女ボーイ」と呼ばれた女給さんが、店頭に据えつけられた手回し蓄音機でジャズなどを鳴らして、お客を呼び入れていました。
 休憩時間にコーラを飲みたくなる気分になる、仕掛けをしたアメリカ映画もありました。最近「モスキート音(1.7KHz程度の音)を流すことによって若者のたまり場になることを防ぐ」というような話題がありますが、これは20歳程度の人までが聞き取ることができる高周波音を発することによって不快感を与え、長居させないようにする手段の一つになっているのです。そう、喫茶店やレストラン、スーパーでのBGMの目的はそれぞれです。聞き耳をたてさせるクラシック音楽は適しません。BGMの音量が小さすぎると、BGMが掻き消されて演出効果は見込めず、かといって音量を上げるだけでは、店内がうるさくなるだけの不快な環境をつくりだしてしまうことが懸念されます。男性の方が女性より大きい音量を快適と感じることは、過去の研究で示されており、さらに、年齢層が上がるにつれて、快適な音量は明らかに上昇することも示しており、客層属性に合わせた音量調節も新たな演出手法になる。スーパーは商品搬送音や、他の客の会話や物音が増します。購買意欲を促す効果も大事です。気になる音楽ジャンルにならないもので、リズムのある音楽が重要です。カフェでは、回転率を上げるランチタイムにはボサノヴァはいいでしょうが、客単価を上げる時間には食欲を増進させる工夫が必要でしょう。メロディーが穏やかな、ヒーリング曲では、睡眠を誘導します。気持ちを内面にも向けてしまいますから、ヨガには向きますが、ポップス歌謡が和やかな雰囲気で、会話をうまく引き出すでしょう。聞こえるか聞こえないかという音量は暗騒音に等しく思えます。ドライブには穏やかな曲、会話が聞き取りづらいぐらいが心地よく、リズムが一様な音楽は危険だとされています。
 事務所だから、音楽は必要ないと言われたこともあります。銀行や病院、魚市場ではどうでしょうか。退屈さを紛らわせ、作業者の注意力を維持するので、工場での音楽は、生産性向上に役立つかもしれません。しかし、じっくり考えたり、認知力を駆使したり、複雑な問題を解決したりすることが必要な仕事の場合、音楽の生産性向上効果はまったく違ったものになります。数字を使ったり、何かの順番を覚えたりする勉強をしているときに音楽を聴くと、頭に入りにくいというものです。よく知っていて好きな曲なら、作業を楽しくしてくれ、生産性向上につながるのではないかと。その実験の結果、最も良かったのは、何も聴かない人たちだったのです。音楽が記憶力や情操にいいというのなら、授業中にイヤホンつけていてもいいでしょうにね。
音楽には人を幸せにする効果があり、元気や勇気を与えてくれるからです。生産性のためには何も聴かないほうがよいとわかっても、聴きたい人はいるでしょう。生産性を最大化しつつ好きな音楽を聴きたいなら、2~3時間ごとに15分間の音楽休憩を取れば生産性を上げることは、他の研究でも示されています。私たちは、知っている音楽を聴くと長期記憶を司る脳の海馬が刺激されます。そして、かつてその曲を聴いたときに体験したことなど、関係のある記憶が引き出されるのです。もし、何か暗記しなければいけないことがあるのになかなか覚えられない場合は、最初に覚えようとしたときに聴いていた音楽があれば、それを聴き続けるとうまくいくかもしれません。
運動をするときに音楽を聴くとプラスに働くことがわかっています。それは、音楽が疲労から気をそらしてくれるからで、最も効果的なテンポは1分間に120~140ビートだとか。これは、一般的なアップビートのダンスミュージックの速さです。音楽が免疫力アップに役に立つということは、音楽を聴いて気分が良くなると、生理学的な変化が起こり、それがストレスの軽減や免疫力アップにつながるからです。生産性を上げるために疲れを感じさせなくしたいときには、エクササイズの場合と同じで、テンポの速い音楽は脳の動きを助けるようです。お気に入りのポップミュージックを聴いてみてください。音楽の種類を変えることで、疲れを感じにくくなります。どのような種類の音楽を聴いてもドーパミンは分泌されるので、ムードを高揚させる効果はあります。

  


Posted by WoodStockR at 11:45Comments(0)名曲選

2025年04月24日

聴きどころ満載★アンセルメ指揮スイス・ロマンド管 ラヴェル・バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲

ヴィンテージレコードの楽しみ冷たく青い光を放ち、時に赤く燃えさかり、時に白熱する。

エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ラヴェル 管弦楽曲集 バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲 GB DECCA SPA230

《英ブルー SPA盤》GB DECCA SPA230 アンセルメ ラヴェル・管弦楽曲集


 アンセルメの全然土臭くない都会的な表現。しかし、アンセルメのニュアンスに富んだ表現はまさに絶妙である。フランス的な陰影もタップリでスコアを十全に見据えた解析力を感じます。キビキビとした速いテンポで、この元数学者のマジックにかかると不思議なもので、聴き慣れた名曲に仕上がっているから、さて不思議。アンセルメのポテンシャルを思い知らされた一枚。勿論、デッカの優秀な録音技術も絡んでいますから凄い録音です。

レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられました。

CDフォーマットでは切り捨てられる 20kHz 以上の高調波成分が、自然界の音楽信号成分と音楽エネルギーが等価になるので心地いいですし、オーディオファイル盤で優秀録音、生演奏彷彿。

「バレエ音楽の神様」アンセルメ晩年の録音。全盛期のスイス・ロマンド管弦楽団との緊張感あふれる名演奏です。バレエ指揮者としてのキャリアから生み出される、独特のリズム感はさすがです。
【収録曲】
バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
ラ・ヴァルス
亡き王女のためのパヴァーヌ
道化師の朝の歌
スペイン狂詩曲
『ダフニスとクロエ』は、ラヴェルがギリシャ神話時代の牧歌的なストーリーをもとに作曲した大曲で、アンセルメの表現力が遺憾なく発揮された聴きどころ満載の一枚です。ダイナミックレンジの広い優秀録音がこの曲の魅力をさらに高めています。オーディオファイル盤としても有名。ステレオ録音。
1965年5月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホールでの優秀録音、名演、名盤。

レコード・ノート

プロダクト

  1. オーケストラ
  2. スイス・ロマンド管弦楽団
  3. 指揮者
  4. エルネスト・アンセルメ
  5. 作曲家
  6. モーリス・ラヴェル
  7. レーベル
  8. DECCA
  9. レコード番号
  10. SPA230
  11. 録音種別
  12. STEREO
  13. 製盤国
  14. GB(イギリス)盤
  15. レコードカルテ
  16. BLUE WITH SILVER LETTERING, STEREO 1枚組(150g), Release1972, Stamper 1W/3W。

レコードのカバー、レーベル写真

エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ラヴェル 管弦楽曲集 バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲 GB DECCA SPA230
エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ラヴェル 管弦楽曲集 バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲 GB DECCA SPA230
SPAシリーズ》英DECCA社の廉価版シリーズは、1960年前後に第1の廉価盤シリーズ「Ace of Clubs/Ace of Diamond」を発売します。その後、1970年代に入ると第2の廉価盤シリーズ「Eclipse」を発売します。そして、第3の廉価盤シリーズとして「The World of Great Classics」として「SPAシリーズ」を発売します。本盤は、その第3の「SPAシリーズ」なのですが、クラシック入門編といった趣で演奏者の全然違う録音を組み合わせた編集も多く、コレクション的には価値が低いものの、音質的にもSXLシリーズより僅かスッキリした感はありますが、DECCA社らしい高音質(Hi-Fi)となっています。同じソースでも、SXLオリジナルの1/5~1/10程度の費用で入手できるので、コストパフォーマンスの高い盤としてオススメできます。
オリジナルLPも既に30年、40年を経て状態の良いモノが減ってきましたからクリアビニールでのLP再発というのは素直に嬉しいもので、レコードクリーニング技術の向上を考えれば、こうした復刻LPが少なくともこの先50年はアナログレコードで安心して聴いていける機会を保証してくれることでしょう。
然しオリジナルLPに永年親しんできたエンスーなファンとしてはオリジナルLPと再発CD再発LPとの顕著な音の違い、音質の差は勿論ですが全体的な質感、音楽の印象さえ異なって聴こえることにお気づきであると思います。
日本盤の中にはリマスターで音質は向上したものの、妙に明るく元気な音になってしまいオリジナルLPの深みや重みが消えてしまったようなものもあり、やはり本来の音楽性はオリジナルLPを聴かなければわからない作品が多いと思います。

  


2025年04月24日

アナログレコードの文化を守る OYAG SOUND ― 商品価格改定のお知らせ

OYAG試聴室

商品価格改定のお知らせ

 平素よりオヤッグサウンド製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
昨今の原材料費、包装資材費などの継続的な高騰を受け、企業努力によるコスト吸収に努めてまいりましたが、現状の価格維持が困難な状況となっております。
つきましては、誠に心苦しい限りではございますが、2025年4月21日より、全商品の価格を改定させていただくこととなりました。
皆さまにはご負担をおかけいたしますが、今後もより良い製品をお届けできるよう努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今後ともオヤッグサウンドをよろしくお願いいたします。
2025年3月1日
オヤッグサウンド
代表 南野 勝

OYAGSOUND新価格

  1. OYAG SOUND 価格改定表
  2. LP用
    価格は
    税込み価格
    品名
    現行
    価格
    新価格
    OYAG33-200cc
    990
    1,210
    OYAG33-500cc
    2,090
    2,310
    OYAG33-1000cc
    3,190
    3,410
    OYAG33-2000cc
    5,060
    5,280
    OYAG33-4000cc
    8,030
    8,250

  1. OYAG SOUND 価格改定表
  2. SP用
    価格は
    税込み価格
    品名
    現行
    価格
    新価格
    OYAG78-200cc
    990
    1,210
    OYAG78-500cc
    2,090
    2,310
    OYAG78-1000cc
    3,190
    3,410
    OYAG78-2000cc
    5,060
    5,280
    OYAG78-4000cc
    8,030
    8,250

  1. OYAG SOUND
    価格改定表
  2. LP,SP用
    価格は
    税込
    品名
    現行
    価格
    新価格
    OYAGクロス
    770
    880
4月21日より新価格でお願いします。

アナログレコードの文化を守るOYAG SOUND


OYAG(オヤッグ)レコードクリーナークロス 20枚


OYAGクリーニング液とコンビで使う「OYAGレコードクリーナークロス」でレコードクリーニングがお手軽に安全に行うことが出来ます。
OYAGクロスは長年レコードクリーニングを研究してたどり着いた優れものです。
まずそのしっとりとしたソフトな質感、毛羽立ちが無く、全くレコードを傷つけることがありません、 くまなくレコードの音溝に入り込み汚れを吸い取ります。
しかも強靱で使用後の汚れたクロスを水洗い乾燥することで再び元の質感がよみがえり、再使用ができます。
このように他社では見られないすばらしい特徴をそなえたOYAGクロスはメーカーに直接交渉して開発を依頼し、少量の納品を可能としました。
それにはアナログレコードの文化を守るにはこのクロスがどうしても必要である、と開発者の強い意見がメーカー担当者を動かしたものです。

OYAG レコードクリーナー LP,EP用 200CC【新パッケージ】


見た目にはわからないレコードの汚れは、 ノイズ・傷の原因。 そんな汚れをしっかりと落とし、 汚れ・静電気の発生を抑え、クリアな音が蘇る。
レコードを永く楽しんでいただくために生まれたクリーニング剤です。
長年レコードを愛用してきたオーディオマニアが開発したレコードクリーニング液です。
レコードにOYAG33を滴下し、OYAGクロスで拭き取るだけで、レコードの汚れと静電気を取り新品のような艶がよみがえります。
しかも1度クリーニングしたレコードは静電気の発生が押さえられますので、汚れがつきにくくなります。
OYAGは1液完結タイプですので、簡単で手間がかかりません。
クリーニング後のレコードはノイズが軽減され、ノイズを気にすることなく音楽に集中できます。
そして再生された音はのびのびと今まで聞こえなかった音まで聴こえます。
まるでカートリッジのグレードをワンランクかツーランク上げたような印象をうけます。

  


Posted by WoodStockR at 00:00Comments(0)OYAG SOUNDおしらせ